2010年07月24日
ニッポンの夏、ベトナムの夏!!
毎日暑い!!
HPに記事ありますが、
以前ベトナムの隣の端っこの(違うかな?笑)セブ島に滞在したことあるのですが
今の昼間の暑さは・・・東南アジアと変わらない感じがします。
近年はゲリラ豪雨なんてスコールもあるし。
生えてる木が違うぐらい?w
で、今年はアホカリプスが復活するんです!
詳しくは「サムズミリタリ屋」さんのHPにあります。
僕も参加したかったのですが事情により断念・・・(T T)
ご参加の皆様、「北の脅威」をアラスカの果てまでふっ飛ばして頂くことを期待しております!
あ、前回HP「骨董銃具店」(http://kottougangu.net/)の更新ができない~と書きましたが、
今データの修正やっております。
まさか自分のHPのレストアをやるとは・・・・
さて、今回は
このミリブロ「骨董銃具店日誌」の初期に画像を載せて
かな~り放置してしまった「オーストラリアン L1A1」の記事です。

前フリでお解かりかもですが
このL1A1のお客様はアホカリに参加されるご予定で
オーストラリアンSASで何度か参加されている方です。
ベースはJAC・FAL+Carrot 「FAL 電動リサイクルキット」、
いつ組み上げたかは正確には覚えていないですが、
システマのライセンスを取得するときにシステマにこのFALの写真を持参したのは覚えているので・・・
(システマライセンスはHPの「店主紹介」(http://kottougangu.net/CCP.html)をご参照ください)
製作からかれこれ10年は経っているかと思います。
JACのFALはハンドガードとキャリングハンドルが後期(?)の樹脂タイプなので
お客様から製作時に「ベトナム仕様でよろしく」とご依頼を受け
ならば「資料プリーズ」ということで資料をお預かりして製作しました。
ハンドガードは形状も違うので、ABSで形状変更後、
「家具用木目シート」を貼りました。(グリップ、ストックも)
今でこそ雑誌にも木目シートの話がでますが、
当時はほとんどやっている人はいなかったと思います。
あ、「L1A1なのにフルオートぉ?」というとこはスルーでよろしくです(^^;
で、今回は修理+初回メンテナンス(10年で初回?)というとこですね。
僕もいろんな銃を店員時代から製作してきましたが、
一番「キチ〇イ沙汰」の補強をした1丁かもしれません。
(逆を言うとそれだけベースが頼りない、ということですが・・・)
まずは分解写真から

JACのFALを持ったことある方が果たして今どのぐらいいられるかわかりませんが、
強度的問題点は
「ストック基部が弱い」
「首に剛性がない」
の2つが大きなところです。
(ストック基部が折れてしまった覚えがある方もいられるのでは?)
ノーマル状態の画像はありませんが、補強後のその部分を・・・
まずはストックから

ストック基部にストック長さ分のスクリューを増設、
ストック内部にキャストを流しこんでパイプを固定して
パイプにスクリューを通した後にナットで締めます。
ストック内のスペースは狭くなりますがもともとラージバッテリーは入らないので
ミニバッテリー分のスペースがあればOKということで
次は首周り

ハンドガード内の部分です。
もともとストック基部からメカボックス上を通るパイプはキットに付属していたのですが、
それだけでは首の補強にならないので、
そのパイプをフロントサイト基部まで連結延長、
アウターバレルと金属部品で連結しています。
(この金属部品がもともと何の部品かわかる方は・・・・長くやっている方ですねぇ)
あとはフレーム内にアウターバレルが納まる部分にパイプを増設して締め付けを強化しています。
この「FAL 電動リサイクルキット」はプラキャスト製のフレームが付属しているのですが、
当時のキャストキットなのでフレームが・・・かなり歪んでいました。
補強もそうですが、その歪みの修正が一番手間取ったかも?
(当たり外れもかなりあったと思います)
当然ながらキャストのフレームだけにこんな長い銃の剛性をまかせることは・・・不可能なんじゃないかと思います。
僕もお預かりして久しぶりに触ったわけですが、
10年経っていても「マズルを持って振る」とかやっても剛性は変わらず保たれています。
ウチの記事を読むと命中精度ばかり重視しているように見えますが、
「お客さんが何を求めていて、そのためには何をすればいいか」
ということが一番重要だと思っています。
生産効率から考えれば
「仕入れて作り置きしてお客さんに販売」
がもっとも効率的なのですが、
ウチはお預かりして組み上げるのでそれはできないですし
「違うお客様に毎回同じ加工内容で100%OK!」なんてことはありえないですからね
長くなったのでメカボックスの話は次回に持ち越しですが
このお客様は最初から「イベントで外である程度安心して使いたい」というご要望でしたから
外も中も耐久性重視で加工しました。
この記事を載せても
「じゃあ俺のFALリサイクルキット」をなんて方はまずいないと思いますが
考え方をご覧ください~ということで掲載いたしました。
今は中華でフルメタルのFALもありますが
たまに「フルメタルだからエライ」という方がいらっしゃいます。
確かに実物が金属なのでメタルであることは魅力ですが
じゃあメタルだから強度も剛性もバッチリ!というのはアヤシイです。
以前某ショップ製作のPSG-1フルメタルRIS付きを拝見しましたが
首対策をやってないのでグラグラだったり・・・
中華のフルメタルFALに関しても
薄くて長い独特な形状でフレームに割れやすい部分がある、なんてのも聞いたことありますし・・・
交換が効くものならマシですが、メタルが割れたらその補修は困難なのは間違いないです。
では次回はFAL内部の内部編、
と今回行った追加の補強を・・・・
(オーナーなら絶対に納得していただけるとこがイッちゃったんです)
ではでは
HPに記事ありますが、
以前ベトナムの隣の端っこの(違うかな?笑)セブ島に滞在したことあるのですが
今の昼間の暑さは・・・東南アジアと変わらない感じがします。
近年はゲリラ豪雨なんてスコールもあるし。
生えてる木が違うぐらい?w
で、今年はアホカリプスが復活するんです!
詳しくは「サムズミリタリ屋」さんのHPにあります。
僕も参加したかったのですが事情により断念・・・(T T)
ご参加の皆様、「北の脅威」をアラスカの果てまでふっ飛ばして頂くことを期待しております!
あ、前回HP「骨董銃具店」(http://kottougangu.net/)の更新ができない~と書きましたが、
今データの修正やっております。
まさか自分のHPのレストアをやるとは・・・・
さて、今回は
このミリブロ「骨董銃具店日誌」の初期に画像を載せて
かな~り放置してしまった「オーストラリアン L1A1」の記事です。

前フリでお解かりかもですが
このL1A1のお客様はアホカリに参加されるご予定で
オーストラリアンSASで何度か参加されている方です。
ベースはJAC・FAL+Carrot 「FAL 電動リサイクルキット」、
いつ組み上げたかは正確には覚えていないですが、
システマのライセンスを取得するときにシステマにこのFALの写真を持参したのは覚えているので・・・
(システマライセンスはHPの「店主紹介」(http://kottougangu.net/CCP.html)をご参照ください)
製作からかれこれ10年は経っているかと思います。
JACのFALはハンドガードとキャリングハンドルが後期(?)の樹脂タイプなので
お客様から製作時に「ベトナム仕様でよろしく」とご依頼を受け
ならば「資料プリーズ」ということで資料をお預かりして製作しました。
ハンドガードは形状も違うので、ABSで形状変更後、
「家具用木目シート」を貼りました。(グリップ、ストックも)
今でこそ雑誌にも木目シートの話がでますが、
当時はほとんどやっている人はいなかったと思います。
あ、「L1A1なのにフルオートぉ?」というとこはスルーでよろしくです(^^;
で、今回は修理+初回メンテナンス(10年で初回?)というとこですね。
僕もいろんな銃を店員時代から製作してきましたが、
一番「キチ〇イ沙汰」の補強をした1丁かもしれません。
(逆を言うとそれだけベースが頼りない、ということですが・・・)
まずは分解写真から

JACのFALを持ったことある方が果たして今どのぐらいいられるかわかりませんが、
強度的問題点は
「ストック基部が弱い」
「首に剛性がない」
の2つが大きなところです。
(ストック基部が折れてしまった覚えがある方もいられるのでは?)
ノーマル状態の画像はありませんが、補強後のその部分を・・・
まずはストックから

ストック基部にストック長さ分のスクリューを増設、
ストック内部にキャストを流しこんでパイプを固定して
パイプにスクリューを通した後にナットで締めます。
ストック内のスペースは狭くなりますがもともとラージバッテリーは入らないので
ミニバッテリー分のスペースがあればOKということで
次は首周り

ハンドガード内の部分です。
もともとストック基部からメカボックス上を通るパイプはキットに付属していたのですが、
それだけでは首の補強にならないので、
そのパイプをフロントサイト基部まで連結延長、
アウターバレルと金属部品で連結しています。
(この金属部品がもともと何の部品かわかる方は・・・・長くやっている方ですねぇ)
あとはフレーム内にアウターバレルが納まる部分にパイプを増設して締め付けを強化しています。
この「FAL 電動リサイクルキット」はプラキャスト製のフレームが付属しているのですが、
当時のキャストキットなのでフレームが・・・かなり歪んでいました。
補強もそうですが、その歪みの修正が一番手間取ったかも?
(当たり外れもかなりあったと思います)
当然ながらキャストのフレームだけにこんな長い銃の剛性をまかせることは・・・不可能なんじゃないかと思います。
僕もお預かりして久しぶりに触ったわけですが、
10年経っていても「マズルを持って振る」とかやっても剛性は変わらず保たれています。
ウチの記事を読むと命中精度ばかり重視しているように見えますが、
「お客さんが何を求めていて、そのためには何をすればいいか」
ということが一番重要だと思っています。
生産効率から考えれば
「仕入れて作り置きしてお客さんに販売」
がもっとも効率的なのですが、
ウチはお預かりして組み上げるのでそれはできないですし
「違うお客様に毎回同じ加工内容で100%OK!」なんてことはありえないですからね
長くなったのでメカボックスの話は次回に持ち越しですが
このお客様は最初から「イベントで外である程度安心して使いたい」というご要望でしたから
外も中も耐久性重視で加工しました。
この記事を載せても
「じゃあ俺のFALリサイクルキット」をなんて方はまずいないと思いますが
考え方をご覧ください~ということで掲載いたしました。
今は中華でフルメタルのFALもありますが
たまに「フルメタルだからエライ」という方がいらっしゃいます。
確かに実物が金属なのでメタルであることは魅力ですが
じゃあメタルだから強度も剛性もバッチリ!というのはアヤシイです。
以前某ショップ製作のPSG-1フルメタルRIS付きを拝見しましたが
首対策をやってないのでグラグラだったり・・・
中華のフルメタルFALに関しても
薄くて長い独特な形状でフレームに割れやすい部分がある、なんてのも聞いたことありますし・・・
交換が効くものならマシですが、メタルが割れたらその補修は困難なのは間違いないです。
では次回はFAL内部の内部編、
と今回行った追加の補強を・・・・
(オーナーなら絶対に納得していただけるとこがイッちゃったんです)
ではでは
Posted by クフィール at 17:51│Comments(0)
│FAL/L1A1